【建設業界の研修担当者1,048人に回答!】研修内容が活かしきれてない!?研修担当者が抱える悩みや課題が判明!外せない研修や企業のユニークな取り組みとは

プレスリリース

株式会社アーキ・ジャパン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:今井雅已)は、建設業界の新卒研修担当を経験したことがある方を対象に「建設業の新卒研修」に関する調査を実施しました。

4月から新卒が入社してきた企業が多いでしょう。

若い世代が戦力となって、活躍していくのが楽しみですね。

総務省統計局の労働力調査では、2019年の建設業で就業する建設技術者数は35万人で、 前年度(2018年)より2万人増加したことがわかりました。

建設技術者の需要が高まってきている中、今の時期、新卒研修で苦戦している研修担当者も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回、株式会社アーキ・ジャパンは、建設業界の新卒研修担当を経験したことがある方を対象に「建設業の新卒研修」に関する調査を実施しました。

 

・建設業界の研修内容とは?

はじめに、建設業界ではどういった新卒研修を行っているのかを聞いてみました。

「どのような研修を行っていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『会社の理解を深める研修(55.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『ビジネスマナー研修(41.0%)』『業界研修(36.7%)』『実技(25.6%)』『グループワーク(23.6%)』と続きました。

新卒研修を受けたことがある方なら、懐かしいと思う研修もあるでしょう。

一般的な研修内容と同様に会社の理解を深める研修はもちろんのこと、社会人になる上ではビジネスマナーも欠かせないですよね。

では、どのくらいの期間研修を行っているのでしょうか?

 

そこで、研修期間を聞いたところ、『2週間未満(38.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『2週間以上~1か月未満(31.8%)』『1か月以上~3か月未満(22.0%)』『3か月以上~半年未満(4.6%)』『半年以上(3.2%)』と続きました。

企業によって異なりますが、1か月以内に終わる企業がほとんどのようです。

しかし中には、半年以上かけて行う企業もあるようです。

 

・何が重要?研修で身につけてほしいこととは?

業界・業種によって研修の種類はたくさんあると思います。

では、建設業には欠かせない研修とは何なのでしょうか?

 

■建設業として外せない研修内容を教えてください

・技術力向上研修。命に関わるから(30代/男性/福井県)

・基礎的な建築関連法とコンプライアンスの意識の定着。これがないと重大なロスやミスを起こすことにつながるため(40代/女性/大阪府)

・人との関わりが多いのでコミュニケーション能力の研修を行う(40代/女性/北海道)

現場で業者さんとの対面業務(50代/男性/宮城県)

・施工図作成。施工図がわからないと現場が進められない(50代/男性/奈良県)

 

様々な機械や道具を扱う建設業では、気を抜くと重大なミスに繋がってしまうこともあります。また、専門性が高い方が集まって業務を進めていくので、ミスがなく周りの方にも迷惑をかけないように専門知識や技術を蓄える研修が必要なようです。

そんな専門知識や技術が求められる建設業界ですが、研修担当者は、研修期間で新卒に何を身につけてほしいと考えているのでしょうか?

「研修を通して何を身につけさせたいですか?(上位3つ)」と質問したところ、『ビジネスマナー(75.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『技術力(72.8%)』『コミュニケーション能力(66.3%)』『理念の浸透(58.2%)』『発想力(25.4%)』と続きました。

施工管理や設計、営業や事務管理など、多くの部門の方と関わる建設業では、ビジネスマナーやコミュニケーション能力が必須のようです。

また、現場に出て作業するとなると、技術力も求められているようですね。

 

・研修をする上での悩みや課題

冒頭にもあるように、建築技術者数は増加傾向にあります。

そんな中、研修担当者の悩みや課題は何なのでしょうか?

「研修をする上での悩みや課題は何ですか?」と質問したところ、『配属後に研修内容が活かしきれていない(31.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『研修内容が浸透しきれていない(30.2%)』『職場と連携が取れていない(25.8%)』『どのような研修内容にしたら良いかわからない(10.1%)』と続きました。

しっかりと準備をして研修に挑んだのにも関わらず、研修内容がうまく活用できず本配属されたときに、がっかりしてしまうなんてことがあるようですね。

さらに、研修内容についても悩んでいる方が多いようです。

 

では、研修担当者が実際に苦労したことを聞いてみました。

 

■研修をする上で苦労したことは?

・時間が短く、中途半端になった(30代/男性/山口県)

・研修を受ける新入社員が退屈せず理解を深められるにはどのようにしたらよいか(30代/女性/神奈川県)

・研修生の意識の低さ(40代/女性/福岡県)

・わかりやすい資料作成(50代/男性/福岡県)

決められた期間で研修を行わないといけないため、全員が理解できるように伝えることや資料作成などの準備にも苦労していることがわかりました。

 

人数が増えれば増えるほど、一人一人に指導することが難しいですよね。

新卒者の興味を惹いて、且つユニークな研修があったら少しは変わるかもしれません。

 

・企業のユニークな研修内容

前の質問で、建設業の研修担当者は研修に関して様々な悩みや課題を抱えていることがわかりました。

一般的な研修内容は座学で行うものが多いので、受ける側も飽きてしまうと思います。

昔から変わらず同じ研修をしているといった企業もあるのではないでしょうか?

新しい研修やユニークな研修があれば、面白いかもしれませんね。

そこで、「現在行っている研修以外で取り入れたい内容はありますか?」と質問したところ、『ジョブローテーション(25.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『チームビルディング研修(20.0%)』『コンプライアンス研修(18.6%)』『メンタルヘルス研修(16.4%)』『研修合宿(16.3%)』と続きました。

何種類かの業務を経験してその人に合った職種が見つかるような研修や、チームになって一つの課題に取り組むような実践的な研修を取り入れたいと思う方が多いことが分かりました。

また、最近厳しくなっているコンプライアンスについての研修も取り入れたいと思っているようです。

 

では、他の企業では取り入れていないようなユニークな研修はあるのでしょうか?

 

「自社独自のユニークな研修はありますか?」と質問したところ、3人に1人の方が『はい(35.0%)』と回答しました。

そこで、具体的にどのようなことをしているのかを聞いてみました。

 

■うちの会社のユニークな研修!

・俳句(30代/女性/東京都)

・山登り(40代/男性/東京都)

・ロールプレイング形式でトラブルシューティングの模擬テストを行う(40代/女性/神奈川県)

・ヒッチハイク旅行(50代/男性/新潟県)

会社によって様々な研修内容がありますが、上記のようなユニークな研修を行っているところもあるようです。 一見実務と関係のない内容でも、意図がある上での研修だと思いますので、形はどうあれ、しっかりと伝えたい事が伝わる内容の研修を行うことが大切ですね。

 

今回の調査で、新卒研修では、現場での研修内容の活用や、研修内容の浸透といった点を課題に感じている方が多いと分かりました。

社会人になる上で研修期間は重要な期間にもなるので、しっかりと研修をしていきたいですよね。

これからも需要が高まる建設業界。 研修で成長を実感できるような環境が整っている企業で働きたいですね。

 

※コロナの影響により記事公開を控えていたため、このタイミングでの公開となりました。

 

調査概要:「建設業の新卒研修」に関する調査

【調査期間】2020年4月10日(金)~ 2020年4月13日(月)

【調査方法】インターネット調査

【調査人数】1,048人

【調査対象】建設業界の新卒研修担当を経験したことがある方

【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

詳しくは、こちらをご覧ください。