「ポータブルスキル」って何?身につけ方も解説します!
皆さんは「ポータブルスキル」という言葉をご存じでしょうか。ポータブルスキルとは業界や業種を問わず活かすことができる汎用性の高いスキルのことをいいます。ポータブルスキルを備えているということは、環境や業務内容の変化への適応が必要となる場面でも上手く対応する力があるといえるため、最近では中途採用市場で、特に異業界・異業種からの採用において重視されます。今回はそのポータブルスキルについて詳しく解説します。
ポータブルスキルが注目される背景
かつては終身雇用という風潮の中で、一度所属した企業に定年を迎えるまで在籍するという意識が強くありましたが、近年では自分のライフプラン、キャリアプランに合わせて転職するという意識に変わりつつあります。一方で未経験採用を積極的に行う企業も増加傾向にあります。そういった傾向の中で、いつかあるかもしれない転職の機会に備え、自分の市場価値を高めるために、ポータブルスキルを身につけたいと考える人が増加してきました。
ポータブルスキルの要素
ポータブルスキルの要素は「仕事のし方」と「人との関わり方」の2つに分けることができます。
【仕事のし方】
・現状の把握:取り組むべき課題やテーマを設定するために行う情報収集やその分析のし方
・課題の設定:事業、商品、組織、仕事の進め方などの取り組むべき課題の設定のし方
・計画の立案:担当業務や課題を遂行するための具体的な計画の立て方
・課題の遂行:スケジュール管理や各種調整、業務を進めるうえでの障害の排除や高いプレッシャーの乗り越え方
・状況への対応:予期せぬ状況への対応や責任の取り方
【人との関わり方】
・社内対応:経営層・上司・関係部署に対する納得感の高いコミュニケーションや支持の獲得のし方
・社外対応:顧客・社外パートナー等に対する納得感の高いコミュニケーションや利害調整・合意形成のし方
・上司対応:上司への報告や課題に対する改善に関する意見の述べ方
・部下マネジメント:メンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした業務の割り当てのし方
【引用】厚生労働省「ポータブルスキル見える化ツール(職業能力判断ツール)」
「仕事のし方」の5つの要素は、課題を正しく把握し、効率よく処理・遂行するために必要なスキルとなります。また、「人との関わり方」の4つの要素は、いわゆるコミュニケーション能力のことで、誰かと仕事をする上で必要なスキルです。
個人の市場価値を高める動きが見られる今、ポータブルスキルの需要も高まっています。転職だけでなくキャリアステップを考える上でも重要なスキルでもありますので、積極的に理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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